ドラは發で東一局目の子の西家配牌だとします。この配牌を見れば誰もが思わずにやりとするでしょう。
どうしても和了に向かいたいこの配牌ですが、何を切りますか? ドラの發か東を切る人は少なくはないのではないでしょうか?
私なら絶対にここで發と東は、落としません。難しい配牌とも言えますが、ここは二萬を落としたい所です。
なぜ二萬なのか? 馬鹿なのか? と思う方もいるでしょう。それについては今から説明します。
まず、高く育ちそうなので和了に向かいたい配牌であることは間違いないです。しかし順子が確定していないため言い方は悪いですが、所詮受けの広い四向聴であるということです。
なのでここは様子を見て、じっくり構える必要があります。ダブ東は勿論、ドラ發などというドラ爆を自分のせいで確定させてしまうのは勿体無いです。
二萬落として、恐らく赤五索付近よりも入って欲しいだろう絶好のペン三萬が入ったとします。感動の余り發かダブ東くらいならぽろりと落としそうです。
ここで落としては最初にじっくり構えた意味がありません。ここは四萬か赤五索または五筒を落としましょう。
ここから先は、最終型をどうイメージするかによって変わってきます。例えば、萬子の一気通貫を狙うのなら七筒を雀頭とし確立させ五筒を外すのも面白いです。
四萬切りからドラの發を対子にすることが成功しました。もうダブ東なんて切ってもいいでしょう。そう思うかもしれませんがまだ油断してはいけません。ここは、赤五索を切りましょう
ここで五筒七筒のカンチャン受けである六筒が入りました。ダブ東をここで切るのか? 否です。萬子は、六萬引きで三面張確定です。この一向聴を確実にモノにしたいならピンズの受けは打ち切りましょう。七筒切りです
遂に聴牌しました。リーチをかければリーチドラ3の満貫、高め一通で跳満です。安めでもツモって裏が乗れば跳満ツモですし、高めをツモれば裏さえ乗れば倍満まで見えてきます。しかしここで東を切って即リーチといくのはいけません
それはなぜか?他の人が持っていた場合、リーチに降りて役牌を鳴かずにベタ降りしてしまう可能性があるからです。降りられてしまうと和了る可能性が減ってしまいます。ここはダマで東を切って様子を見ましょう
落としたダブ東を親が遂に鳴きました。こちらも親と戦う準備は出来ているので一筒落としの即リーチ、またはダマもいいでしょう。役牌は、場を荒らす危険な存在です。役牌だからといって即切らずじっくり構えるのもまた麻雀ではないでしょうか?
余談ですが上に挙げた例は、昔ネット麻雀の天鳳であった私の牌譜の一部を載せてみました。結果は、数巡後親から三萬が出てきて満貫という結果に終わりました。※川で五索付近の順子が出来てしまい、少しだけ涙しました