これは麻雀において私の中でとても大事なことなので少し咲-saki-という作品を交えつつ長めに触れていきたいと思います。
これは咲-saki-本編9話のシーンです。ドラの七筒(表示牌は六筒)対子落としから清一色に移行する際に対面の純からリーチがかかりました。
しかも対面の川を見て分かるように、間四間(アイダヨンケン)と言い裏筋のさらに発展系と言われるものです
簡単に説明すると三筒の裏筋は四七筒、八筒の裏筋は当然四七筒です。こうして裏筋が被っている状態を間四間と言います
ハッキリ言ってこの段階で七筒を切るのは全ての無筋を切るのと同義なレベルでやばい牌です。何かを賭けているなら絶対に打てない牌と言って良いです
ここでキャプテンがタコスの清一色を助けるために七筒を落としました。開眼アクションのせいで超能力を使って全員の牌を透かしたと思っている方もいますが実はこの七筒は麻雀を勉強してれば割りとあっさり切れます
対面のリーチの川、先ほど説明したようにドラ対子落としから清一色移行のタコスにとってこれは切れないだろう牌です
続いてタコスの下家の川、索子染めなのかしりませんが随分切り口が汚いですね。てかドラターツ落としすぎです
これはキャプテンの配牌です。ここからなぜ七筒が完全に安牌なのか説明します。まず六筒が川に二枚落ちています。そして表ドラ表示は六筒(ドラは七筒)最後の一枚はキャプテンが自分で持っていますね
六筒が四枚見えている時点で少なくとも両面の四七筒で聴牌している訳でないという事がわかりました。次にありえるのは八九筒によるペンチャン待ちの可能性です。
まず、自分で三枚持っています。そして先制リーチをかけた純の宣言牌は八筒のためペンチャンの目もなくなりました
ドラ落としからの清一色手変わりを読みきってタコスに七筒もう一枚あると分かれば自分の二枚とタコスの川の一枚で七筒単騎である可能性も消えます。以下の理由で七筒は完全に安牌ということです。
キャプテンは超能力を使った訳でなく、ごく普通の麻雀の技術の一つを活用したに過ぎないということです。ここで今回活躍した壁について触れたいと思います。
まず壁というの四枚の牌が見えている場合から考えて当たり牌候補を削っていく技術です。
このようなリーチがかかっても壁さえあれば慌てる事はありません。(両面の場合のみですが)
少し極端な例ですが、このように自分の目から四枚見えている場合確実に七八萬は通せる事がわかります。これが壁です。当たり前と思うかもしれませんがこれを意識するかどうかで放銃率が一気に減ります。
これは私の意見ですが、完全な壁でなくともアンコさえ手元にあればその付近の牌は無筋を切るよりも遥かに通りやすい牌だといえます。是非活用してくださればと思います。